兵庫県明石市にて計画された20戸の戸建住宅の実施コンペで最優秀賞を獲得した。

戸建住宅それぞれを単体で考えるのではなく、20戸の戸建集合住宅郡とみなすことで、住宅間の環境や敷地全体を総合的をデザインすることを心がけた。敷地境界線の塀をなくし住人が共同で管理する「みんなの木」を植え、 また住人が自分でカスタマイズできる中間領域をそれぞれの各住宅に設けることによって、 明確な境界ではなくプライベートとパブリックを住人が選べるような曖昧な境界（共界）をつくりだしている。

「みんなの木」は隣接する住宅の共用の広場となったり、住宅間の視線の調整、 共界へ流れる「みんなの風」をコントロールする役割を担っている。このような（共界）を敷地全体で協力してつくっていくことで、この街に豊かな風景が生まれ、コミュニティが成熟することを目指している。